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【西郷南洲公について 第3話】

【西郷南洲公について 第3話】

「西郷南洲翁伊作来遊事跡調査」の資料の語り部記録。

(原文は読みにくいので編集して記載いたします。^^;)

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'池上成房氏談'(亡き父から南洲翁について聞いた記憶)

●西郷さんは「剣術も大切であるが将来は学問が第一だ。学問がなければ人の道を知らぬ。

 人の道を知るには学問でなければならぬ。」と教えられた。

●ある時翁は犬を連れて鰻屋に寄られ、鰻丼を注文された。

 一杯持っていったがすぐ犬にやられた。二杯、三杯目ももっていったが全部犬にやられた。

 店主は妙なやつ、腐っちゃいないのにもう出さぬと思っていた。

 又注文されたが店主は「もう、ごあはん(ありません)」と言った。

 翁はやむを得ず食べずに去られた。

 店主はどこの老やだろう、不届きなやつと思いながらあとかたづけに行くと驚いた。

 盆の下に金五円置かれてあったので、ますます不思議に思った。

 後に翁と聞いて恐縮したのとの事である。

●ある時父が、翁と湯に入っていた事があって、「背中をすってあげましょう」と言ったら

 いや、よか」と言われたけど、すってあげたら、今度は翁が「おまえのもすろう」と言われ

 恐縮して断ったが、父の腕をつかまえられた。

 身動きも出来ず、アカを流してもらった事があると話した事がある。

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'小山嘉蔵氏 竹下武夫氏 両談'

●宮内幸蔵氏は狩に卓越した犬を持っておられ、これをひいて翁の案内を良くしていた。

 翁はこの犬を非常に欲しがられ、田部源七郎を通して、ある人が望んでいるが、

 金千貫で売ってくれんかと相談したが、なに程の値段でも売ることは出来ないと言って応じなかったが、

 後日、買手は翁であったと聞き、西郷殿ならばただで差し上げるのであったと悔いられた。

 その後、この犬を千貫犬と称した。

 (西郷さんが直接欲しいと言うと断れないと思って人を介された西郷さんの気遣いが伺えます。)

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'浜田正男氏談'

●亡き父がしばしば湯之元の萬居に訪問し教えを聞いていた。

(い)「人は正直で知識と気性とをそなえなければならない。

 この三つが備われば世あたりも仕事も出来る」と言われたことがある。

(ろ)山で狩をするのは、体を丈夫にし、心気を爽快にする方法であると。

(は)翁はよく冗談をいい、聞く人を抱腹絶倒させていたことがあった。

(に)翁を訪ねた事は数知れぬほど度々であったが、

 一度も行きにくいことはなく誰が来ても喜んで迎えられた。

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'西田勇治氏談'(大正15年10月聴取)

●狩の案内をしていた宮内幸蔵さんと親しくしていたので翁について聞いた話し。

(い)翁の犬を愛せられることは度が過ぎるほどで、

 山で狩をしている時も犬に「なんぎであったろう」と

 慰撫し食を与え時には自分の食料がなくなるのも知らない事があった。

 狩を終えて帰ったときは、大鍋に兎または鶏の料理したものを

 真っ先に犬に与えられた。それで犬は肥満し、狩に適さない犬もあった。

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以上三回にわたって記しましたが、25人の中の一部のご紹介で内容も一部の抜粋です。

これらの資料からして、西郷さんが湯治に来られていた時の様子を察することが出来、

他方からの来客だけではなく地元 の人々とも触れ合っている様子も伺えます。

ますます西郷さんの知識の豊富さや、人や動物を敬う優しさなどを知ることが出来ました。

2016年9月29日 21:59